聞き書き七ヶ浜

聞いてけさいん、話してけさいん。七ヶ浜のいまむかし。

五郎喜稲荷大神

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5号目「お社めぐり」から、吉田浜の五郎喜稲荷大神をご紹介します。住宅地の中にある小さなお社。他のお社から比べるとなにやら新しい佇まいです。 

さて、掲載文から追っていきましょう (*^-^*) 

 

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君ヶ岡公園から北東の吉田浜方面に向かうだらだら坂の尾根道を(中略)700メートルほど進むと、右側の家並みの間に小ぶりなお社がのぞいて見えます。そこから更に100メートルほど進んで右折した小道の先、小高い所に目指すお社が鎮座しておられます。これが今回ご紹介する五郎喜稲荷大神です。

聞き書き七ヶ浜5号「お社めぐり」より)

 

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立派な瓦葺きの四脚屋根に覆われた、間口3尺、高さ4尺ほどの木造銅葺き流造りの社殿が、両脇の家の塀に挟まれた50坪弱のきれいに砂利の敷かれたL字型の境内の右奥、腰の高さほどのコンクリート台座の上に設えられています。

境内には趣きのある数本の古木が残っており、この辺りが住宅地になる前には、ここに小さな鎮守の森のあったことが想像できます。

お稲荷さんといえばお狐さまが付きものですが、ここには見当たりません。だから、遠目にはお稲荷さまのお社だとは思えません。鳥居の前に立って初めて「正一位五郎喜稲荷大神」の扁額が眼に入り、ようやくここがお稲荷さまだと判ります。

聞き書き七ヶ浜5号「お社めぐり」より)

 

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地図には載っている神社です。いつ頃に建立されて誰が管理しているのか、由来は七ヶ浜町史やその増補版には載っていなくて判りませんでした。ただ今、調査中ということで・・・どなたかご存知の方がいらしたらご連絡いただけると嬉しいです。

 

しっとりと落ち着いて静かな佇まいで、それでいて、お茶やお神酒の供えられた社殿や境内も手入れが行き届き、地域の皆さんに大事に守られていることが感じられ、ほのぼのとした風情が微笑ましいお社でした。

皆さんも機会があったら、一度お参りしてみてください。

聞き書き七ヶ浜5号「お社めぐり」より)