今日も引き続き、3号目「いまむかし」から。『お正月』のエピソード・第二弾をご紹介します。
年末年始は、年越しそばにおせちとご馳走が食卓に並びます。女の人たちはその準備に追われる季節ですよね。買出しに料理と大忙しです!
そんなわけで、今回は「食」について (^O^)/
【料理】
・年越しは、たこなます。柿の代わりに。
・刺身、焼き魚、ナメタの煮付け。
・お正月に餅をついて、皆に回した。
・三が日は、まな板を叩くもんでねぇ。大晦日にみんな作って並べた。お煮しめやきんぴらごぼうなど。丼やボウル、瀬戸物の瓶っこに入れていた。
・蓋つきの寒天流しのバットを使った。お父さん(旦那)が北洋漁業に行ってから買った。結婚して4~5年で買った。
・冷蔵庫が無かったから戸棚に入れた。今と違って家ん中が寒かったから。
【餅つき】
・代ヶ崎浜の実家では、船で男手が無かったので、菖蒲田に泊りがけで餅つきに来ていた。
・一俵(60キロ)ついた。
・前の日からあんこを煮たり、木でくどに次々湯を沸かした。時間とんねぇように、臼空けねぇように。三重にせいろを重ねて米炊いた。
【お雑煮】
・煮干しと鶏肉のだし。引き菜は大根、にんじん、芋がら、ごぼう。なるととセリをのせる。角餅。
・どんこやハモを乾かしてだしにした人もいる。
【供物】
・大晦日の夜にあげて。お正月は朝晩、餅。夜は魚の煮付けやごぼう入りなどのお煮しめに。家によってそれぞれ。
・大晦日の夜だけと、正月三日間。
・昔は十四日まで朝晩あげていた。正月はお昼を食べない分、夜は早めにあげた。
【雑器】
・神棚のお供えをあげる小さな木皿のこと。同じ大きさの皿をお膳に並べる。
・かまど、氏神、井戸にもあげる。餅をひと口くらいに切ったものを置き、汁気を切った雑器を乗っける。
・正月三日間はあんこ餅はダメ。お雑煮のみ。
(聞き書き七ヶ浜3号「いまむかし」より)
わが家のお雑煮も鶏肉ですね。ハゼだしもやりますが、やはり小さい頃から食べ慣れた鶏肉に落ち着きます。
子どもが小さい頃、公民館の親子講座で食べたお雑煮が私の中ではナンバーワンです。菖蒲田浜の H さんが作ってくれました。鶏だしだったと思います。ひと口飲んで「おっ!」って感じで。ずいき(芋がら)が入っていて美味しかった!
忘れられない味です (*^-^*)