聞き書き七ヶ浜

聞いてけさいん、話してけさいん。七ヶ浜のいまむかし。

お社めぐり ~清水稲荷~

f:id:abecoharu:20170505142814j:plain

「お社めぐり」で、七ヶ浜町内の神社をご紹介しています。このページの担当は旦那にお願いしています。家族を巻き込んでこの冊子を作っているんですよ (*^-^*)

第一回目は、東宮浜にある水稲

塩竈から七ヶ浜にかけては稲荷神社が多い地域なんだとか・・・。その一文をご紹介しますね。 

役場の北西に約300メートル、東宮浜字丑谷辺の高圧鉄塔のある山の上。県道の野山の交差点から東宮浜に下る、今は裏道の旧道から急な斜面に造られたコンクリート階段を上った先に祀られています。

聞き書き七ヶ浜1号「お社めぐり」より)

  

f:id:abecoharu:20170505143902j:plain

(中略)社殿の前の左右に見えてくるのは、狛犬ではなく、稲荷神のお使いのお狐さま。思わず顔がゆるんでしまいます。いつごろ誰が作ったのかわかりませんが、手作り感満載のコンクリート製。

聞き書き七ヶ浜1号「お社めぐり」より)

 

f:id:abecoharu:20170505144245j:plain

朱塗りの小さな社殿は、一坪ほどの上屋に覆われています。その前には東屋風の遥拝所(?)らしき屋根小屋と、南側へ少し登ったところにも、もう一基の鳥居が設けられています。それから、社殿裏の木の根元にも、こちらの1メートルほどの鳥居が建てられています。昔はこっちにも参道があったのか?

 

水稲荷には、こんな話が伝わっています。

昔、銀のキセルを無くした男がお参りして「見つかりますように」と願ったところ、数日後に男の枕元に稲荷神が現れ、キセルのありかを告げた。男はお礼参りをすることを約束したが、うれしさのあまり、すぐ忘れてしまった。

ところが、何日か過ぎたある晩、正一位水稲荷明神と書かれた幟を先頭とする大行列が自分の家に迫るのを見て驚き、約束を思い出した。男は一行を家に招き入れ、お礼参りを固く約束して、さっそく翌朝に稲荷神の好物を山ほど抱えてお礼参りに出かけたという。

聞き書き七ヶ浜1号「お社めぐり」より)

 

f:id:abecoharu:20170505145124j:plain

水稲荷の参道の下手には「稲荷清水」という湧水があったようで、立派な石碑も建っています。

聞き書き七ヶ浜1号「お社めぐり」より)

 

この清水稲荷は、ハンドメイドなお稲荷さまが何とも愛らしいです (*^-^*)

皆さんも機会があったら、一度お参りしてみてください。