1号「んめぇもの」に掲載したのは、ウミドリのこと。
「ウミドリ、食いてぇなぁ~」。きずな工房のおかあさんたちの会話でよく出てきました。何やらおいしい鳥らしいのですが・・・
「名前がウミドリ? 本当の名前はあるの?」と聞いてみても、「わがんねぇ~」「ウミドリはウミドリだ」の一点張りでした。
まあ、何はともあれ、ウミドリの調査開始!
【見た目】
・黒い鳥。カラスみたいな。肉は柔らかい。
・赤鳥と黒鳥の二種類がいる。足の水かきの部分の色が違う。くちばしは黄色。くちばしが赤いという説もある。
・黒足は、一羽100~200円。赤足は、300~500円。
【下ごしらえ】
・魚くぐったのが網に引っ掛かる。外すのが嫌だった。お父さんにお願いした。
・浜でお湯を沸かして茹でた。うちに持って帰るのやんだから。
・一斗缶に水を入れてお湯を沸かし、腹から入れて茹でる。茹でてから羽をむしってさばく。首を取ってぶら下げる。
・隣の家で干していた。
【調理法と味】
・自宅で絞めてさばいて食べた。眺めいい感じがしないが旨い!
・豚汁みたいにして食べた。
・カレー、うめがった! うどんのつゆもいい。砂肝など内臓を塩焼きに。囲炉裏で焼いて食べさせてもらった。
・小6の頃、昭和29年くらいにいっぱい食べた。
・赤っこ、旨い! 「うめべっちゃ~」って毛をむしり取って食べていた。
・鍋にして食べた。くどい。
(聞き書き七ヶ浜1号「んめぇもの」より)
1号目を発行した後、知り合いにお聞きしたら、正体がわかりました。
「海鵜(ウミウ)だよ」とのことでした。 食べてたんですねぇ~!
「昔は肉屋が無かったから」という話を聞いたのを思い出しました。魚はいつも食べているから、たまにお肉も食べたいですよね (#^.^#)
菖蒲田浜の七郎治崎。地元の人は小浜と呼んでいます。
ここでウミウを見たとき、ペンギンか!?って驚いた私です。カレーに入れて食べてみたいですねぇ~♪
【追記:2017年5月20日】
地元の漁師さん情報では「ウミウじゃないよ。キンキロウだ」「ウミウは腹が白いから違う」と言います。雪が降る頃によく獲れたから、渡り鳥じゃないかと・・・。
七ヶ浜でウミドリが獲れ過ぎるくらい獲れたので、テレビ取材を受けた話も聞きました。40年前?のことらしいです。
キンキロウで調べると、別のキンキロウさん情報しか出てきません。ご存知の方がいましたら、ご一報いただけると嬉しいです。
【追記:2017年5月21日】
もしかして、キンクロではないかと。ビロードキンクロかな?という意見あり。