気温がぐっと下がってきました。10月ともなると、朝晩冷え込みますね。皆さん、お変わりないですか? 写真は、菖蒲田浜の眺望崎から見た花渕浜の眺めです。
今日は中秋の名月。天気の崩れが無く、いいお月さまが見られるといいですね。私もしっかり着込んでお月見を楽しみたいと思います (*^-^*)
今回は、4号目「教えてけさいん いまむかし」より「冠婚葬祭」について。
【お葬式】
◇よせがね
・ドンカンドンカンって、鐘を鳴らして人を寄せていた。「お葬式が始まるよ」って、3~5分前にお知らせしていた。
◇行列
・役割。契約。お手伝いが隣組から出る。
・朝にねじり花作り(折り紙をねじって武に刺したもの)から始まる。
・白い三角の布を頭に付けた。宮戸島や月浜(奥松島)の方では今もする。
・神社の前は通らんね。
・お寺まで順序が決まっている。
・代ヶ崎浜ではもうしない。菖蒲田は浜を通る。
・長須賀(花渕浜)からは遠いので、車で来て、銭湯や・しんずや(共に菖蒲田の屋号)に停まって、そこから始めていた。
・今は家でやる人が少なくなった。年寄りが多くて若い人はいねぇから。会館でやるようになったのは最近だよ。
◇行列の順番
①門(2人)/笹竹を3本持つ。
・門持ちは走ってく。
・男務め。わけぇもんは走れ!
②鐘と太鼓(2人)/宗派や地区などで違う。
③旗(6本または4本)/皆、違う。
④お菓子(3~4袋)
・念仏の人たちに拝んでもらうためのもの。
・今はお金。
⑤遺族
・ピカピカのれんげの花が2つ(2人で1つずつ)
・写真
・水
・果物(兄弟)
・ねじり花(孫)
◇棺桶
・白木の棺桶に座らせる。
・四十九日までは朝振る舞い、夕振る舞い。「片づけんな」って言われた。
・団子は五日まで。仏のいるうち。家督の嫁が作った。一回作った人が、ずっとこしぇねばなんね(作らなくてはならない)。
◇お墓
・昭和四十年頃までは土葬だった。
・掘ること6尺(182センチ)と言っていた。場所によって水が湧くとこや、石あっとことかあっから。(掘るのは)おなごは駄目だから。
・喪主は、7日まで朝の同じ時刻に墓を見に行った。昔、生き返った人がいるから。
・昔は土葬。墓石じゃなくて塚。「もろ」と呼んでた。浜から砂を汲んできて掛けていた。
【結婚式】
・塩釜神社で式挙げて、中長(塩釜の割烹)ってとこで披露宴。丹六園(塩釜の老舗和菓子屋)の向かいのさ。もっと派手なところはあったよ。
・私は いな長(塩釜の割烹)だったよ。
・私も いな長。
・新婚旅行は無し。船乗りだもの。
(聞き書き七ヶ浜4号「いまむかし」より)
今は葬祭会館でのお葬式ですが、昔は自宅で大変でしたよね。私も小さいときの記憶でおっぴさん(曾祖母)の葬儀が自宅だったような・・・。
お葬式の行列は一度見てみたかったですね。