本日7月3日、「大根(おおね)明神祭」が行われました。
吉田花渕漁港に地元の漁業者が集まり、参拝の準備をしているところにお邪魔してきました。ずっと見て見たかったお祭りの一つだったんです。
花渕浜の東海上7km沖合にある大根岩礁には、貞観の大地震で海底に沈んだ大根神社があります。吉田花渕漁港から船を出し、地元の皆さんは大根神社に参拝されました。
ライフジャケットを着て、いよいよ出航です!
その様子を撮影し、七ヶ浜町観光協会のフェイスブックでご紹介しています。
さて、大根明神の遥拝所がある鼻節神社へ参拝に行きましょう(^O^)/
地元の皆さんの他、参拝客の姿が訪れていました。毎年旧暦6月1日に行われ、「あわび祭り」ともいわれています。
大根明神の遥拝所。鼻節神社の境内に2基建てられています。
社務所にて、参拝客にアワビの肝和えが振舞われます。
なぜ、アワビなのか?というと・・・?
その昔、嵐に遭った漁船が大根明神の海上を走行中、船底に大きな穴が開き、難儀していたところを大きなアワビに助けてもらったという伝説があります。
それ以来、大根明神付近からアワビを獲って、一番大きなものを大根明神と鼻節神社に供え、海上安全と大漁を祈願しています。
小誌10号目の「おらほ自慢」でもご紹介しています。
・あわび祭り(大根明神祭/旧暦6月1日)で肝和えを食べた。
・あわび祭りの肝和えは、前の日から作るんだよ。男の人(潜水夫)が獲ってきて触って作る。女はダメなんだ。共食いになっからなぁ~!(笑)
・大根神社は、昔の大きな地震で海に沈んでしまった。
・大きなアワビが船を助けた「アワビ伝説」がある。ミュージカルにもなったよね。
(聞き書き七ヶ浜10号「おらほ自慢」より)
アワビの肝和え。きちんと鼻節神社を参拝していただいたのは初めて。地元の皆さんの神事にまぜていただき、とても嬉しく思いました。
また、何かの機会に大根神社と鼻節神社のことについてご紹介しますね!
【追記:2023年7月18日】
今日は旧暦の6月1日で、大根明神祭が無事行われたようです。漁師の皆さんはじめ、地区の皆さんはお喜びのことと思います。こういった地区のお祭りは大事にしていきたいですね。
2021年の様子も過去記事でご紹介しています。併せてご覧ください。