聞き書き七ヶ浜

聞いてけさいん、話してけさいん。七ヶ浜のいまむかし。

七ヶ浜の屋号

 

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稲刈りのシーズンになりました! 七ヶ浜町内では7~8割ほど終わってますかね? 田んぼや畑の様子を見ながら季節の移ろいを感じています。

2015年9月に小誌を作り始めて4年が過ぎました。

気ままで不定期な発行で、しかも限られた場所でしか見られないにもかかわらず、楽しみにしてくださる方がいてくださることに感謝しています。本当にありがとうございます。今回も11号を何とか出すことが出来てホッとしています。 

聞き書き七ヶ浜」は、七ヶ浜の皆さんからお聞きした話を集めた冊子です。主な記事のラインナップは下記のとおりです。 

◇各浜の名所を案内する「おらほ自慢」。

◇ちょっと昔から、うんと昔の話を集めた「教えてけさん いまむかし」

東日本大震災を語り継ぐ「わしんすなよ!」

◇震災ボランティアの皆さんをご紹介「手と手 ~七ヶ浜を支える人たち」

◇七ヶ浜の食材と思い出話など「浜のんめぇもの」

◇苗字より屋号じゃないと!「屋号わんだぁらんど」

◇一度は訪れてほしい「七ヶ浜 お社めぐり」

◇仙台弁ともちょっと違う「七ヶ浜弁講座」

 

今回はこの中から『屋号わんだぁらんど』についてお話したいと思います・・・

 

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私が仙台から七ヶ浜に移り住んで、面白いなと思ったことの一つが「屋号」。

例えば、浜のおかあさんたちの世間話に出てくる「〇〇や」。どこの店かと尋ねると、お店じゃなくて普通の家とのこと。「あれ?屋号って商売している家じゃない?」という私の疑問に、「苗字が同じうちがいっぱいあるからねぇ~」と答えるおかあさんたち。下記のような話も聞いて、なるほどなと・・・ 

※地区で同じ苗字の人が多いので、どこの家か区別できるようにと屋号で呼ぶようになったのでは? 例:東宮浜要害⇒ 佐藤、菖蒲田浜⇒ 渡辺、星など (7号目掲載)

 

11号目では、七ヶ浜の歴史に詳しい 鈴木幹生さん(花渕浜) からお聞きした話を掲載しているのでご紹介いたします。 

屋号っていうけれど、屋号は自分から発信するもんでしょ。商売とか、「〇〇ざえもん」とかっていうのは。歌舞伎でも「〇〇や」ってのあるでしょ。

ここの屋号は、辺りの人が便利いいために勝手に呼んだやつです。勝手に付けた、わかりやすくるすために。まあ、いろいろ特徴はあるんだけど。

だから、一軒のうちで二つの屋号を持っているうちもあるんです。例えば、「まったろうや」。ここのうちはね、「元村長」でもわかるんですよ。

ここは「やしき」っていうんだけどね。「おっきいやしき」と「ちゃっけぇやしき」。「おっきいやしき」は本家。「ちゃっけぇやしき」のところは「あれざき」っていうんだけど、「あらいざき(洗崎)」って言ったんでわかんねぇんだ。「あれざき」って言わねぇと。(中略)

「や」と「さ」の相違もあるんです。「しんずや」「そうごろうや」。皆、「や」でしょ。「かんじや」は鍛冶屋。「めったや」は目立て屋が訛って。というのは、引き臼の目っていうの。あれを立てるやつ。

「ちゃ」は「さ」のことを言うんです。「さ」は「さん」なんです。例えば「久吉や」っていうのは、「ちきっちゃ」。この「ちゃ」を使った人たちは、村の人たちから親しみをもって呼ばれてたんですね。父ちゃんの「ちゃん」みたいんもんだ。(11号掲載) 

「ちゃ」で呼ばれるようになりたいなって思います。 ほのぼのとするお話でした。

幹生さんからは、浜の歴史や石碑のことも教えていただきました。いくら時間があっても足りないぐらい、もっともっとお話をお聞きしたかったです。次号でもいろいろご紹介できればと思っています。

 

現在、「湊浜」の屋号を調査中。これがなかなか集まらない・・・

どなたかご協力いただければ嬉しいです!