聞き書き七ヶ浜

聞いてけさいん、話してけさいん。七ヶ浜のいまむかし。

海の子・山の子交流会

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日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩めっきり涼しくなりました。スーパーには秋の果物や野菜が並ぶようになり、季節の移ろいを感じます。

秋の果物といえばリンゴ。リンゴといえば「山形県 朝日町」ですね! そんな連想が出来るようになった私は、しっかり七ヶ浜の人間になったってことでしょうか?

朝日町の皆さんには、震災後に何度もボランティアに来ていただきました。リンゴのような赤い色のビブスが思い出されます。

今日は、震災のあった年に七ヶ浜町から朝日町へ訪れた「海の子・山の子交流会」について触れます。

 

まずはじめに「海の子・山の子交流会」とは・・・

海の子(七ヶ浜町の児童)と山の子(朝日町の児童)が互いの町を訪れ、異なる自然環境や生活習慣に触れ合い、交流を深めることを目的として行われたものです。夏は山の子が七ヶ浜町を、冬には海の子が朝日町を訪れました。平成13年度から毎年開催されていましたが、現在は行われていません。

それでは、話を2011年に戻していきますね。

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震災があった2011年秋、「山の集い」に朝日町へ行ってきました。参加したのは、亦楽小学校5~6年生の児童と保護者(希望者)、先生方に町の関係者。

前年は「海の集い」に朝日町から訪問があったことを憶えています。子どもたちは菖蒲田海水浴場で海の遊びを楽しんだあと、七ヶ浜の海の幸を味わいました。お手伝いでアサリ汁を作ったことが懐かしいです。

 

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例年ならば、雪遊びを楽しむ冬の訪問でしたが、その年はリンゴ狩りと芋煮を体験する集いを企画していただきました。

 

 

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たわわに実ったリンゴの木にワクワクする子どもたち。

 

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参加した子どもたちの名前や学校名、地名が文字入れされていました。自分の名前のリンゴを見つけて喜ぶ子どもたち。素敵なおみやげをいただきました。 

 

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それから、町内の小学校へ移動して、皆で芋煮づくり。

 

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もちろん山形風の芋煮。牛肉とサトイモ、キノコがた~っぷり!

基本のしょうゆ味を食べたあと、カレールーを投入で二種類の味を楽しみました。これは、みそ味の宮城風芋煮では味わえないですね。

あいにくの天気で空気神社に行けなかったのが残念でしたが、親子共々とても楽しい一日を過ごせました。被災した子どもたちにとっては、なおさらのことだったのではないでしょうか。

 

そして、翌年に朝日町と七ヶ浜町は「友好の町」の調印を結びました。

子どもたちだけでなく、婦人会や町のイベントなどをとおして交流が続いています。

 

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毎年「七ヶ浜町産業まつり」に朝日町が訪問し、旬のリンゴやワインなどを販売。ダチョウの卵もありましたね!ダチョウの肉も名物なんですよ。 

 

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その翌々週には七ヶ浜町から「朝日町産業まつり」へ。ワタリガニカニ汁など、七ヶ浜の海の幸をお届けしました。

今年はコロナ禍で、朝日町産業まつりは中止とのこと。七ヶ浜町産業まつりの開催については、現在、公の発表はありません。

早くコロナが終息することを願うばかりです。また、海の幸や山の幸を持ち寄るイベントが出来る日を楽しみにしています。