先日、久しぶりに訪れた湊浜薬師堂。小雨が降る中、鮮やかなザクロの花が出迎えてくれました。
実は、境内の北東側にあるカヤノキが気になっての訪問でした。樹齢は推定700~800年といわれ、古くから湊浜の皆さんに大切にされてきた御神木です。
東日本大震災の津波に耐えたものの、塩害で樹木の半分が白く枯れかかってしまいました。痛々しい姿が目に残っています。その後、カヤノキを救うために地区の皆さんが奮闘されている話を聞いていました。今はどうなっているのだろうかと行ってみたわけです。
これが薬師堂のカヤノキ。前方は寂しい姿になっていますが、後方の枝にはびっしりと葉が茂っています。生育が順調のようでホッとしました!
住民や町等の支援でカヤノキは生き延びました。湊浜の皆さんの思いが通じたのではないでしょうか。
慈覚大師(円仁)が手植えしたいう言い伝えのある御神木です。これからも大事にしていきたいですね。
薬師堂周辺には横穴古墳群、日本武尊(やまとたけるのみこと)が身を清めたといわれる冷鉱泉もあります。
湊薬師の話は、小誌11号の「お社めぐり」に掲載されています。
本尊は、洞窟内に彫られた7体の薬師坐像(摩崖仏)。慈覚大師が一夜にして彫り上げた宮城郡内三薬師の一つ「夜明けの薬師」といわれています。
詳しくは、また別の機会にご紹介させていただきますね。