今日は海の日。そして、本来ならば「塩竈みなと祭」の日。
今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、前夜祭、本祭の全ての行事が中止となってしまいました。
せめて気分だけでも味わっていただきたく、10号目の「教えてけさいん いまむかし」の思い出話と、今回は2012年の画像でお楽しみください。
多聞山から見た塩釜港。出発を待つ海上渡御の船が停泊している様子。
昔は、海を埋め尽くすほどの船が出たそうですよ。
代ヶ崎浜の岸壁では見物客が待ち構えています。皆さん、楽しみにしているんですね!
【みなと祭りの思い出】
海上渡御
・「みなと祭りあっから、前とおっから来いよ」って漁船さ乗せらって、松島まで見に行ったことがある。代ヶ崎のじいちゃんは櫓を漕いだ。岸壁が見えなくなるまで何千男万の船が出てた。その後、沖でいかりを落として。馬放(島)まわって、仁王島とおって松島湾へ行った。
花火大会
・長須賀からもよく見えた。二階からよく見えた。
・花火は、しず(清水/代ヶ崎浜)辺りからもいい。
・知り合いの人の船に乗せらって花火を見た。
・前は、仙台の花火と同じ日(8月5日)にやってた。
(聞き書き七ヶ浜10号「いまむかし」より)
龍鳳丸は志波彦様(写真上)、鳳凰丸は鹽竈様の御座船。後ろに見えるのは、馬放島です。
鹽竈神社と志波彦神社のお神輿を奉安した2隻の御座船が塩釜を出港し、松島湾をまわります。大漁旗を掲げた100艘もの供奉船を従えていく姿は勇壮です。
鳳凰丸は花渕浜に寄港してから、松島海岸へと向かいます。
9号目の「おらほ自慢」には、こんな話も掲載しました。
・「鼻節神社は、塩釜神社のおねえさんなんだよ」って教えられた。だから、(塩釜のみなと祭の)船があいさつに行くんだよ。
(聞き書き七ヶ浜9号「おらほ自慢」より)
花渕浜にお住いの方から聞いたお話です。男性陣は「おにいさんだよ」と言います。面白いですね!
今年は残念でしたが、来年はまたこの海上渡御を見られることを楽しみにしています。早くいつもどおりの生活に戻れますように。