聞き書き七ヶ浜

聞いてけさいん、話してけさいん。七ヶ浜のいまむかし。

菖蒲田浜・復興まつり

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昨日は久しぶりに嫌な揺れ方をしました。

宮城県沖 M6.1で七ヶ浜町は震度3。津波は大丈夫でしたが、しばらく微妙な揺れが続き、東日本大震災のことが頭をよぎりました。最近は、北海道から東北にかけて地震が多くなってきているので気になります。

一昨日は震災の月命日。あの日から9年半を迎えました。

今日は思い出の写真から、2011年に行われた「菖蒲田浜・復興まつり」をご紹介します。

 

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この日、菖蒲田海岸には大勢の人々が集合。地元の人々とボランティアさんたちでビーチクリーンを行いました。

防潮堤の背後には、津波の塩害で枯れかかった松林。茶褐色に色が変わり、すっかり姿を変えてしまいました。

 

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震災からまだ半年が経ったばかりの頃です。流れ着いた大木や船舶、漁網など・・・海岸にはまだまだ震災の爪痕が残っていました。

ビーチクリーン後には「前へ進もう!3.11復興セレモニー」。

参加者は海に向かって黙とう。また、津波の浸食によって狭められたビーチの復活を願い、全国から寄せられた海岸の砂をまきました。

 

それから、場所を移動して・・・

 

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菖蒲田海水浴場の入口付近に、子どもたちの手で七ヶ浜町の町花「ハマギク」を植えました。左奥には、ボランティアさんたちが手掛けたモニュメントが見えます。現在は少しだけ位置を変え、カフェ SEA SAWさんの敷地内で健在です。

 

そして、夕方からは・・・

 

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菖蒲田海浜公園で賑やかなステージイベント。大勢の人で賑わいました。

 

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そして、祭りのフィナーレは花火の打ち上げ。

震災の津波で大きな被害を受けた菖蒲田浜地区。この年の夏祭り開催は出来ないだろうと諦めていたことでしょう。夜空に咲く大輪の花を見ながら、涙がこぼれてきたことを思い出します。

この一連のイベントは、ボランティアセンターが音頭を取り、地元の人たちと支援者の協力で実現しました。

「この祭りをとおして、ボランティアさんの力で見違えた浜を地元の皆さんに見てほしい。新たな生活の一歩を踏み出す力にしてほしい。震災以降、この町を助けてくれた皆さんと町の元気な姿を見たい」。

この一文は、イベントのパンフレットから抜粋しました。あの時の気持ちは、この言葉に尽きると思います。

 

あれから間もなく10年になります。

最近はコロナウィルス感染で落ち着かない毎日ですが、地震や台風などの自然災害も頭の中に入れておかなければいけませんね。

喉元過ぎればなんとやらではありませんが、やはり風化の二文字は感じます。たまにこうやって振り返りの記事も必要と思い、書かせていただきます。自分自身にも言い聞かせるためにも・・・。